ちくまプリマー新書
東大ファッション論集中講義
平芳裕子
著
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近年、日本の若者が深い人間関係を築けなくなりつつある。その希薄な人間関係を象徴しているのが「人それぞれ」という言葉だ。あらゆる選択を「人それぞれ」として黙認する社会は、優しいようで、実は冷たい。その言葉が発された瞬間から、対話の回路を遮断する作用があるからだ。社会の変遷、「友人」概念の変遷を辿るとともに、なぜ私たちが人間関係に悩んでいるかをときあかす。そして、「人それぞれ」のその先を模索していく。
第1章 「人それぞれ」が成立する社会の条件
第2章 「人それぞれ」のなかで遠のいていく本音
第3章 「人それぞれ」では片付けられない問題
第4章 萎縮を生み出す「人それぞれ」
第5章 社会の分断と表出する負の意見
第6章 「異質な他者」をとりもどす
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